国内金融機関を取り巻く環境は人口減少・少子高齢化の進行、低金利環境の長期化といった構造的課題に加え、デジタル技術の進展によって異業種からの金融業への新規参入が相次いでいます。
ふくおかフィナンシャルグループ(FFG)は、地元九州の持続可能な発展に貢献するとともに、すべてのステークホルダーから支持される「ザ・ベスト リージョナルバンク」の実現を目指し、金融事業を行っています。その事業展開において、4銀行のグループ統合や日本初のデジタルバンク設立へのチャレンジ、既存事業高度化などを実現しています。日本初のデジタルバンクである“みんなの銀行”や、人生100年時代に合わせた金融サービス“投信のパレット”などは、デジタル技術が駆使され一般的に想起される従来型の銀行サービスとは一線を画しています。経営環境変化をチャンスと捉え、着実な成長を続けてきた同社の事業進化の轍からは環境変化の潮流への向き合い方を知ることができ、金融業界のみならず、すべての企業が学べる点が多いと言えます。
今回のセッションでは、新規事業誕生秘話や失敗を恐れない企業風土の形成、そして、グループ統合・シナジー創出への取り組みなどについて、同社の取締役であり事業成長を牽引されてきた五島久氏より、お話を伺います。